「匠の好きな人ってあの子だったんだ」

「うん……昨日からみたいよ」


昨日か……そらまた早いこと

だけどショックをうけると思っていたあたしは想像以上に冷静な自分自身に少し驚いていた



「茜、ホントに気使わなくていいよ
確かに動揺してるけど、今さらどうにかなることじゃないもん
心配してくれてありがとうね」

あたしはわずかに微笑んで教室に戻った