☆甘い授業と俺☆



「うぎゃっ!ばれちゃった。」


遠藤が血相を変えた。


「遠藤!毎日毎日、回診にいなくなるな!」


「うぅ…。歌音瑞樹センセに会いたかったんだもん!」


俺の腕によりいっそう強くくっついた。


「しかも、この人、瑞樹センセに名前で呼ばれてるんだよ?歌音だって呼ばれてないのに!」


あぁ…。

説明したのに…。


「それが、白井先生のスタイルなんだ!わかったら、とっとと病室戻るぞ!」


「いやぁ!」


「あ、遠藤?」


俺が話しかけた。


「なに?」

目を輝かせて聞いてきた。


「り…安住川は一応お前より年上だからな?」