「うぎゃっ!ばれちゃった。」
遠藤が血相を変えた。
「遠藤!毎日毎日、回診にいなくなるな!」
「うぅ…。歌音瑞樹センセに会いたかったんだもん!」
俺の腕によりいっそう強くくっついた。
「しかも、この人、瑞樹センセに名前で呼ばれてるんだよ?歌音だって呼ばれてないのに!」
あぁ…。
説明したのに…。
「それが、白井先生のスタイルなんだ!わかったら、とっとと病室戻るぞ!」
「いやぁ!」
「あ、遠藤?」
俺が話しかけた。
「なに?」
目を輝かせて聞いてきた。
「り…安住川は一応お前より年上だからな?」
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