「私は絶対璃優のそばを離れない。
離れる方がおかしいでしょ?
璃優…私に話してね?
ちゃんと聞くから!
辛かったら溜め込まないで吐いちゃえばいいんだよ!」


「夏波ぃ…」


涙が出てきた。


「なくなぁ~!」


とか言いつつ、しっかり抱き締めてくれた。



瑞樹に言われたみたいで…。

やっぱり辛いよ。

瑞樹。好き。


この気持ちが…最近ね、
大きくなってきてるの。


"璃優"
って優しく呼ぶ瑞樹の声が…。

優しく私の頭を撫でる、瑞樹の手が。


私の頭から離れない。





でも、
夏波に話したら、今まであった心の重みが軽くなった。


私…。

優しくされるのに弱いのかもしれない。




「夏波…ありがと!」


「なんのありがとか分からないけど、どういたしまして♪」


夏波なら本当に信じられる。


夏波。
ありがと。


ありがとうの気持ちで一杯だよ。