それを見せてくれた。 「お父さんはいないんだ?」 聞いちゃいけないとわかっていても、 突っ込んでしまった。 すると、頷いた。 下を向いたまま。 「暗い顔すんな!」 俺が、璃優の方を抱き、ぽんぽんとした。 「俺も母親いないから!」 すると、璃優は顔をあげた。