きっと瑞樹には見抜かれてたんだと思う。

旅行の時の私の態度を。


だって。

私は、それより前から考えていたことがあったから。



二回目にお父さんが来た辺りかな?

お兄ちゃんからも連絡があったんだ。


まぁ、元々毎日連絡は入っていたんだけど。

病院にいることがばれたらしくて、お兄ちゃんから連絡があった。








久々に電話に出たんだ。


「もしもし?」


『璃優…!?』


「うん。どうしたの?」


久々のお兄ちゃんとの電話。
会話に、自然と顔がほころんだ。


『どうしたのじゃないだろ。こっちの台詞だ!』


お兄ちゃんは笑いながら、安心したような声を出した。


「ふふっ♪」


『璃優。今病院にいるんだって?』


…え?

笑いが止まった。

一瞬耳を疑った。
今なんて?


「…え?」


『…精神科に入院…してるって聞いた。』


…うそ。
…嘘でしょ…?