「ではお大事にどうぞ!」


変わらず精神科への患者は耐えない。



璃優がいなくなって6ヶ月弱か…。



ふと思った。


ガラッ


静かに扉が開く音がしたが、
気にならなかった。


「…!!」


田中さんがなにも言わないのが珍しいな
と感じて、後ろを向こうかと思ったら、


「だーれだ!」



急に目隠しをされた…。



この声…。


この台詞…。




璃優……?



「り…ゆう…?」


目を隠してきた手をつかみ、後ろを向いた。


「久しぶり。瑞樹♪」


笑顔で璃優は言ってきた。


「璃優…」


俺はそんな璃優を抱き締めた。