遠藤がこんな風に思ってたなんて…。


この手紙から、遠藤のありのままの気持ちがストレートに伝わってきた。


遠藤…。


こちらこそ…ありがとう。



この手紙は、夏井も見るべきだと俺は感じた。


「夏井先生」


「はい?」


呼ぶと、俺の方に来た。


「これ」


手紙を差し出すと…。


「え…?白井先生に渡したやつじゃないですか…?」


「いいから、読んでおけ。
夏井も読んだ方がいい内容だと思う。」


「…わかりました。」


受け取ってくれた。


「じゃ、病室回ってきます。」

「「いってらっしゃい」」


バインダーを持ち、ナースステーションの人たちに見送られた。



ん?

璃優の…病室のドアが開いてる…。


近くに田中さんもいた。