そんな様子を見ていたら、
自分が考えていたことがバカらしく思えてきた。

璃優は単純に一緒に居たいだけだよな。


そう思い、

俺も着替えの準備を始めた。


一緒に廊下を歩いて大浴場に向かった。


「おっきいかなぁ?」


「おっきいだろうな!」


「何個もあったりしないかな?」


「どうだろうな?」


さっきから璃優は質問ばかり。

そして興奮してる様子。


まさか…


「こういう場所…初めて?」


不思議に思い聞いてみた。


「うん♪初めて!」


笑顔で答えてきた。


まじか…。


「だって私の親仲が良くなかったって言ったでしょ?
だから、家族旅行とか行ったことないんだ!」


璃優は普通に答えてきた。


あ…そっか…。