でももしかしたら、
璃優は考えていたのかもしれない。


「ねぇ瑞樹?」


急に声をかけられた。


「ん?」


「ここって露天風呂あるの?」


「あぁ…確か大浴場が露天風呂とか言ってたぞ?」


受付の人に言われたことを思い出しながら言った。


「本当?今から行こうよ♪」


目を輝かせて言ってきた。


「そうだな。夕飯まで時間あるし…。」


時計に目をやると、夕方5時を過ぎた辺り。


夕飯まで軽く1時間以上はあるだろう。


「わーい!」


璃優は準備を始めた。