「白井先生…不吉なこと言うのやめてくださいよ!
安住川さんも回復に近づいてるって言うのに!」


「そうですよ。俺たち医者がそんなこと考えてどうするんですか!」


田中さんと夏井に言われた。


「まぁ…そうなんだけどなぁ…」



でも、俺には嫌な予感しかしない。


なぜだろう。


璃優が患者としてじゃなく、
一人の女として大切だからか?


それも違うような気がする。



はぁ…


この、嫌な予感がハズレれば…。



今の俺には、そう思うか、
忘れるかしかできなかった。