電話で田中さんを璃優の病室に呼んだ。


ガラッ


「白井先生!」


「しっ!」


「あ、すいません。」



小さい声で会話を始めた。


窓際にある椅子に座りながら。


「…安住川さんから何か聞けましたか?」


「…うん。」


璃優が話してくれたことをすべて話した。



「…やっぱり…遠藤さんですか…。」


「…うん。」


俺も田中さんも。
困りながら話を進めた。


「とにかく、明日俺はこの話を夏井に話すよ。」


「はい。遠藤さんの担当医の夏井先生には話すべきですよ。」


「うん。あと、俺たちは、璃優を守らなきゃ。」


「はい。どうします?」


どうやれば璃優を守れる?


会議は俺と田中さんが交代に出て、どっちかは璃優に付いてるか?


いや。
父さんに怒られるな…。