アンタのこと、奪ってやろうか?











そっと繋がれた右手。



蓮の手は少しだけ温かい。



その手をにぎりかえせば蓮も微笑んでくれた。



「恋人、みたい。」



小さく笑う私。



「じゃ、あのファミレスな。」



ねぇ、この感じが
懐かしい

なんて
おかしなことを思ってるのは
私だけ?



歩幅の違う私たち。



いつもとなりにいる涼一は私に合わせてくれる。



でも、蓮は私を引っ張るようにして自分に合わせようとする。