アンタのこと、奪ってやろうか?











「お客様、このネックレス、試しにお付けになられてみますか?」



「いいんですか?」



「もちろん。」



笑顔がかわいい店員さんに言われそのネックレスを手にとった。



「あ、でもお客様…それ…。」



店員さんの様子がおかしいことにすぐ気がついた。



店員さんの視線をたどると私の首もとに向いていた。



「当店の商品ですか?」



一番驚いたのは、私だった。