「蓮、歩くの速い。」



「穂波が遅いんだろ?」



私よりずっと背の高い蓮を睨んでみる。



「全然睨めてねぇよ?逆に上目づかいされてるみたい。」



さっきからずっと、からかわれっぱなし。



いい加減私も腹がたってきた。



せっかく、蓮と恋人同士なのに彼はさっきからこの調子。



「もう、知らない。」