「穂波?」



目を強く瞑る穂波。



となりに座って優しく抱き締めた。



俺の勘が正しければ、これはなくした三年前の事故と関係のある頭痛。



しばらくして落ち着いた彼女を俺のベッドに寝かせた。



思えば、穂波がこのベッドに寝ていること
穂波がこの部屋にいること事態、奇跡なんだ。



肩まであるストレートの髪を優しく撫でる。



愛しくて、仕方がない。