「…昔から……?」 急に激しい頭痛が襲った。 頭痛なんてめったにならないのに。 「穂波?どうした?」 その声は、どこかで聞いたことがあった。 低くて、 透き通ってて、 大好きな、声。 「おい!」 わからない。 闇のなかに埋もれた真実が 見えない。