アンタのこと、奪ってやろうか?











「俺のおすすめのバー、行く?」



そう言い出したのは
意外にも涼一。



涼一とバーなんて
方程式が成り立たない。



みんなそれに賛成して
駅裏通りにある
そのバーへ向かって歩いた。



「マジで大丈夫だった?杏奈のやつ強引だしさ。」



四人が前を歩く。



きっとみんな気をつかってくれてるんだ。



そして、涼一も。