アンタのこと、奪ってやろうか?











「お邪魔します…。」



「毎回緊張してるな。」



先に部屋にあがった蓮は私を見て笑った。



「そんなことないよ。」



「そうか?なんか恐る恐る入ってくるよな。」



「そんなこと…」



「ま、いいんだけどな。適当に座って。」



また、大好きなココアをいれてくれるのかな?



ソファーの上で回りを見回す私。



やっぱり、ほとんどものがなくてシンプル。



「はい、どうぞ。」