アンタのこと、奪ってやろうか?











「私ね、涼一に抱かれたこと…ないの…。」



穂波の視線は俺からはずれて海の方へ向けられた。



でも俺の視線は穂波をとらえたまま。



「三年間、一度も。…、涼一がなに考えてるのかわかんない。」



月明かりはしっかりとうつした。



彼女の涙を。



「穂波…」



「幸せだよ?大好きだよ?…なのになんでこんなにモヤモヤするの…?」