アンタのこと、奪ってやろうか?











「別に。ただ撫でたくなったから。」



笑ってそう言った俺は穂波の手を引いて夜の砂浜を歩き出した。



「デート、だね。」



繋いだ俺の手を優しくにぎりかえしてくる穂波。



ヒールの高い靴を履く穂波は歩きにくそうに見えた。



「座るか。」



光は月明かりしかないのにはっきり穂波の顔が見える。



となりで膝をたててすわる穂波をこのまま抱き締めたかった。