アンタのこと、奪ってやろうか?











「帰る。」



席をたった。



蓮の切ない目差しが
痛すぎるから。



「お前が、もし望むなら、」



カウンター越しに捕まれた腕。



急に帯びた熱があつい。



「奪ってやろうか?」