「いいよ、料理とか洗濯なんかできなくたって。ただ穂波は俺に抱かれてれば。」 「蓮!」 いつでも彼は意地悪だ。 私が睨むと蓮は笑ってそれから両肘を机についた。 「嘘じゃねぇよ。…穂波とずっと一緒にいたい。」 思わず涙が出そうになった。 「蓮、好き…です。」 そう言うと彼は優しい笑みを返してくれる。 「穂波、好き。」 蓮からはじめて言われた“好き”って言葉。 ずっと、隣にいてほしい。 彼の隣にずっと、いたい。