「誰もいねぇ。」 「え?」 「仕事行ってるよ。」 ため息混じりの蓮の声。 それと同時に蓮は私に背を向けて部屋の奥へと歩み出した。 「蓮。」 私は思わず後ろから抱きついてしまった。 さっきの、大嘘だった。 寂しい。 寂しくて仕方ない。 もうすぐ貴方と離れることになるなんて寂しくて仕方ない。 「蓮…、…寂しいよ…。」