ため息が聞こえた。



蓮しかする人がいないから彼のため息だと思う。



私はジッと下を見て強い冷たい風に吹かれた。



「俺んち、来て。」



「え?」



「ちゃんと話しときたいことあるからさ、俺んち来て。」



さっきまで怒ってたはずの私なのになぜか首を縦にふってた。



それも、二回も。



蓮は満足そうに笑って私の手を握り直してくれた。