「勝手に参考書閉じないでよ!」 照れ隠しかあからさまに俺をにらめつける穂波。 こんなに自然に笑い合えるのはいつぶりだろう。 こんな日がもう一度来てくれたことが本当に奇跡に思える。 「帰るぞ。」 小さく笑う俺をまだ睨む彼女。 「勉強の邪魔しないで。」 先に立ち上がった俺を無視して再び机に向かう穂波。 俺はそんな彼女の後ろに回りそっと耳元に口を近づけた。