アンタのこと、奪ってやろうか?











どうして、今なの?



次々よみがえる蓮との幸せな日々。



きっとこのドアの向こうへ行けば、こんな日々、二度と来ない。



蓮に向けた背を、彼から一歩遠ざける。



その一歩さえも重いのに、この先私に幸せなんてあるんだろうか?



でも、蓮が受け入れてくれないのに、そばにいさせてくれないのに、ここにいるのは辛すぎる。



もう一歩、歩みを進めた。