アンタのこと、奪ってやろうか?











「穂波?」



「その事故……、バイクの、事故…で、私は記憶をなくしたの?」



「…あぁ。」



また、こぼれた涙。



思い出した。



全部、思い出した。



「蓮!」



「穂波?」



「思い出したの!……蓮…、ねぇ…」



「あいつは、不慮の事故だって言うのに自分を責め続けた。穂波の命が助かったって聞いたときのあいつの安心した顔、どこまでも穂波のこと想ってるんだって感じた。」



責め…続けた?