アンタのこと、奪ってやろうか?











「ごめんな、呼び出して。」



朝はやく、開いていた第一図書室。



窓際の奥まったソファーにいつものように腰かけていた穂波。



いつも、雑誌を片手に外を眺めている。



その姿見さえもいとおしい。



こんな気持ちになるのは初めてで、改めて自分の気持ちの大きさを知った。