“明日の朝、第一図書室にこれるか?渡したいものがあるから。” 家に帰った俺は穂波宛にメールを打った。 ケータイを持つ反対の手には小さく光るハートストーンのネックレス。 蓮は嘘なんてつくやつじゃねぇからきっと穂波とは二度と会わないつもりだろう。 蓮は、穂波に別れを告げた。 だとしたら、穂波の傷は、大きいにちがいない。 そんな時、俺が穂波の支えにならないと彼女は傷だらけになってしまうだろう。