蓮の手から俺の手に、 ピンクに光るハートネックレスが渡された。 穂波の首元でいつも光っていたこのネックレス。 穂波と蓮が一緒にいたという事実を再確認して虚しくなった。 「俺が、気づいてねぇとでも思ったかよ…」 力なく俺から遠ざかっていく蓮の後ろ姿に向かって呟いた。 気づかねぇ訳がない。 悔しいけど、穂波と蓮は今でもどこか遠いどこかで繋がっていると思う。