アンタのこと、奪ってやろうか?











「俺は自信あるよ。お前がどんなに穂波のこと想ってるか知らねぇけど、俺は誰よりも穂波のこと愛してる。」



痛む口元を軽く拭った俺。



涼一、悪い。



でもそれだけは、譲れねぇ。



あいつを、
穂波を誰よりも愛してんのは、



俺だ。



でも、言えなかった。



情けねぇけど、言えなかった。



「なぁ、なんとか言えよ?」