アンタのこと、奪ってやろうか?











「急に呼び出して悪いな。」



日の落ちた町中を店の明かりが映し出す。



そんな中で俺を待っていた涼一。



俺が呼び出した。



「別に、気にしねぇよ。それより、なんだよ改まって?」



もたれていた壁から離れ小さく微笑みながらそう言う涼一。



俺はまだ彼との距離があったにも関わらず足をとめた。



「なんだよ?」



俺の様子が違うことに気づいたのかその微笑みを消した涼一。