アンタのこと、奪ってやろうか?










さっきまで穂波がいたベッド。



そこで輝くハートストーンを見つけた。



小さく光るそのハート。



淡い桃色は彼女の象徴のようだった。



似合う。



一目でそう思った。



このハートストーンは、三年前俺が穂波に贈ったネックレス。



俺が、贈った。



布団に埋もれそうになっていたネックレスを手にとり握りしめる。



なんで、こんなにも辛いんだ。



頬を伝う一筋の涙。



それに気づかないわけなかった。