「どうしてこんなとこに?」



となりに腰かける穂波。



そう言いながら俺の顔をのぞきこむ。



「ちょっとひとりになりたくてな。」



「え?なんで?」



「いや、別に。なんとなく、な。」



腑に落ちない面持ちで下を向く穂波。



しばらく、二人して口を閉じたままジッと座っていた。