アンタのこと、奪ってやろうか?











「無理。」



その単語が穂波をどれくらい傷つけてるかとか、そんなこと考える余裕はなかった。



タバコを灰皿に押し付けながらもう一度ソファーの彼女へ視線を移した。



「そんなに、魅力ないかな?」



気のせいでなければ、穂波は泣きそうだった。



ほんの少し、声が揺れている。



目も、潤んでいる気がした。



「なんでそうなるんだよ?」



「だってそうでしょ?涼一も、蓮も、私のこと心から女だと思ってないでしょ?だから抱かないんだよ…、そんなに魅力ないかな?」