アンタのこと、奪ってやろうか?











「やっぱり、緊張する。」



何度かはいったことあるこの部屋。



馴れないのに落ち着く。



この不思議な気持ちを察されないようにいつもと変わらずソファーに座った。



「なんか作るな。」



「蓮、料理なんてできるの?」



「当たり前。食えるもん作るから心配すんな。」



笑う蓮はキッチンに立って私を見ていた。



「うん。期待してるね。」