長いキャンプを終えて普通の学校生活が戻ってきた。

人間関係は全て粉々になったけど……。

もちろん、佐伯くんとは口をきいてない。
だって私が佐伯くんを嫌いになれば加奈子は戻ってきてくれるって信じてるから……。

でも、嫌いになれない。

日に日に好きになっていく。

そのたび加奈子は離れていく。

ツライ。
恋ってこんなに辛いものなんだね加奈子…。

一人じゃ笑えないよ…

加奈子…
佐伯くん…

両方欲しい。

神様…
贅沢ですか?

私に両方下さい。

一生のお願いです。

「無理だよね…。」
と私は吐き捨てた。