四月…

私、神崎葉瑠は、二年生に進学した。

「琴葉っ!!」

私の名前を呼んだのは、親友の沙羅。

「また同じクラスっ!!」

沙羅とは、高校一年の頃から仲がいい。

「まぁ二クラスしか無いんだから…一緒になる確率高いけど。」

「そんな冷たいこと言わないでよっ!!」

私と沙羅は、新しい教室へ向かった。

「同時に入ろうっ!!」

「なんでわざわざ…。」

「「せ〜のっ!!」」

同時に足を踏み入れた。
「スッゴい!!海まで見れるよ!!」

「そりゃ三階だから…。」
沙羅ははしゃいでいた。
全く…見た目は高二だけど、中身は小学生レベルなんだから。