暴走セレブ

バチコン！！

ウトウトしていた時に後ろから誰かに叩かれた。

「いってえな！！誰だよ！！」

勢いよく振り返ると、叩いた本人が口を開いた。

「あれー？優等生の莉花さん、そんな口聞いていいのかなあ？」

茶髪で巻き髪の腰まであるロングの髪。

日本人とは思えないボンキュッボンのスタイルとこれまた日本人とは思えない外国人みたいな顔。

指の先にはキラキラ光るネイルが施されていて、誰が見ても高校生には思えないこの女は小泉渚、あたしのライバルでもあり、お互いを認め合った中でもある。

まあ、一言では表せない関係ってやつかな？

「渚かよ。なにすんだよいきなり。」

頭をさすりながらいうと、渚は、

「あんた、あたしが叩いただけでそんなに激怒するなんてまだまだ優等生面がかんせいしてないんじゃないのーー？？」

と茶化す。

「うるせえな、今のはちょっと油断してただけだ。次からはこんなことにはぜってーなんねー。」

と言ったのに、

「本当かなあ？超心配なんだけど・・・・」

まだまだ渚の顔は曇っている。

「あのな「はい、それでは時間となりましたので入学式を始めたいと思います。」

あたしが、弁解しようとしたら、式が始まったので諦めた。