…………ガラッ
「由梨〜またサボリ?」
「うん、ごめん」
教室に戻ると一番に駆け寄ってくる可愛いらしい女の子
橘美空(タチバナミク)
私の唯一の親友。
美空はベッタリしたりしない
どちらかというとサッパリ
でも誰より私を理解してくれる。
だからこそ彼女との関係を築き上げてこれたのかもしれない
「でも、戻ってくるなんて珍しいね?」
「……別に。安田がウザかったから」
「あぁ〜なるほどね」
納得したようだ。
もちろん安田が苦手なことも話してあった。
「でも廉が理由じゃないでしょ?」
やっぱり、さすが美空。
「発作でてきたし。
それに雨が、ね。」
「……由梨、今日はあたしの家に泊まって?」
「いいよ、なんか悪いし…」
「でも、あたしがっ」
「大丈夫!!大丈夫だから…」
腑に落ちない顔をした美空をなだめて私たちは帰り支度を始めた

