その日、俺は美空を呼び出した
由梨亜のことを聞くために。
全部じゃなくていい、少しでもいいから荷物を分けてもらえるために。
「わりいな、呼び出して」
「気にしないで」
美空と俺は幼なじみで、幼いころに恋心を抱いたこともあった…
今こうして話せることに感謝したい
「由梨亜のことでしょ?」
さすが美空、お見通しか。
「ああ。教えてくれないか?由梨亜の闇を」
「……………。」
微かに見せた美空の哀しみを帯びた笑顔に俺は罪悪感を覚えた。
話せねえのか?
そんなに隠すことなのか?
「美空…俺、由梨亜が好きなんだ」
「知ってるよ?何年幼なじみやってると思ってんの!」
やっぱり美空には叶わねえ
「由梨亜は――…」
…ゴクン
どんな悲惨な現実でも受け止めてやる。
覚悟を決めて美空の次の言葉を待った。

