Forget me not 〜愛する意味〜



「…おはよ。」

日下部がやってきた日から一週間がたつ

あれから私は一方的に美空を避けていた

美空は気づいているんだろうか

私が死を望んでいること
もう長くないということを。


でもこうやって私に挨拶する美空はやっぱり優しくて…

涙が出そうになった


美空と関わらない日々は生きた心地がしない

死ぬってこんな感じなのかな

そんな縁起でもないことを考えていたとき

「来い」

誰かに右腕を掴まれ強引に教室から出された