屋上を出て空き教室に場所を移した。 屋上へ続く階段の途中にある 休憩室だ。 ここは私が屋上の次に気に入ってる場所。 「はあ…」 何回目の溜め息だろう と、同時に声が聞こえた。 「何にしてんの」 私に声をかける奴なんて一人しかいない 安田廉(ヤスダレン) 私は奴が苦手だ いつもヘラヘラしてるし悩みなんてなさそうな男。 そのくせに弱っている時に必ずやってくる。 本当に勝手気ままな奴 正直、相手にしたくない