「あの時は、すごく明るくて
素直で……
でも二年に進学して同じクラスになった由梨亜は別人だった」
一年の時は、悩みなんかなかった。
希望の高校にもはいれて
恋愛に憧れて、それなりに充実した生活を送ってた。
「そっからもう、俺は由梨亜が頭から離れなかった。
なんとかして由梨亜の闇を取り払いてえ。
そう想うようになったんだ。」
でも―…廉は好きじゃないんでしょ?
私、寂しい理由わかったの。
廉は私に一度も"好き"って言ったことないんだ。
いつも、いつも私ばっかり…
"本当は好きじゃないでしょ?"
そう自暴自棄になったこともあった
それが現実だったんでしょ?
もう、いいよ…
もう充分助けてもらったから。

