バカみたい 勝手に自惚れて、好きになって。 最初から私を見てくれた人なんか一人もいなかったんだ 「でも、だんだん由梨亜が気になったんだ。 寂しそうな笑顔、小さい背中 言葉は強気なのに、弱々しい由梨亜をだんだん気にかけるようになった……。 覚えてるかわかんねえけど 一回俺と、一年のとき話してんだぞ?」 二年生になってから知った廉の存在 それなのに話してた? 「お前、めっちゃ急いでて 廊下でぶつかって…… そんで――…」 あ、思い出した。 たしか、あれは………