「………い…の?…」 風が強くてよく聞こえない 「え?」 美空は私につかみかかった 「なんで私に言わないのぉ!!?」 美空の目からは溢れんばかりの涙 ――…わかってた 美空は誰よりも私を心配してくれている 誰よりも私の幸せを願ってくれている だからこうなってしまうことをわかってた でも美空に甘えるわけにはいかないんだ 私のせいで美空を巻き込むなんてできないよ だから言えなかった ごめんなさい。 いつでも私は誰かを傷つける