「おはよう!由梨亜」 あれから眠れずに朝を迎えた 今の私の顔にはくっきりとクマがある 昨日なにがあったかなんて誰でもわかるような顔 今までの私を知ってる美空ならなおさらだよね… でも心配はかけたくない 「おはよう、美空」 今できる一番の笑顔を浮かべて私は美空に笑いかけた 上手く笑えたと思ったのに 返ってきたのは笑顔じゃなく 美空の心配そうな顔だった 「ちょっと、来て」 私は美空にされるがままに手を引かれて屋上へ向かった