男が帰ったら刃を手に取り そっと手首に当てて切る 腕には無数の傷痕 死ねない苦しみから逃げるように自分の体に傷をつける 「………っ!…」 泣くな、泣くな。 私にもできることを見つけたんだ 助けてなんて思っちゃいけない でも…… 「うっ…ひっく…ふっ……」 忘れかけてた涙が 私の頬を濡らした やっぱり辛いものは辛いんだ いつまでこれを続けなくちゃいけないの…? いつ終わりがくるのかな… 月は雲で覆われでやっぱり外は雨が降っていた――――………