見つかりたくない。
このままあいつが諦めれば。
神様、私を守って下さい―…
「見いつけた〜♪」
不気味な笑みを浮かべた男の目に私の怯えた顔が映る
私の運命なのかな
絶望と失望しかわいてこない
「来い」
強く腕を掴まれて寝室に連れて行かれた。
ドサッ
「きゃっ!」
両腕を抑えつけられて自由を失う。
"従うしかない"
反抗したら私は間違いなくあの世行きだろう
それだけなら私はもうここにはいない
ただ奴のことだ。
お母さん、美空まで―…
そんなの絶対にダメ。
私が我慢すればいい。
私が我慢したらみんなを守れるなら

