大空へ






――――――


私たちの間に、静かな空気が流れ込む。



なにも聞こえない。 なにもない。



ここは、『無』


限りなく果てしないこの空間。


まばゆく光り輝く、眩しすぎる『闇』



琉威しか見えない。


あなただけが浮かび上がって。




私はふと、錯覚する。



ここは、私たちの空


私たちだけの、私たちしかいない私たちの空。



広すぎる。 遠すぎる。


目の前に見えてるのに、なんで届かないんだろう。




―――琉威


名前を呼んだって



―――ねぇ


手を伸ばしたって



―――気づいてよ


どんなに羽根を動かしたって




なんであなたを掴むことはできないの?



どうしてすぐ遠くに行ってしまうの?